1. ホーム
  2. 保険
  3. ≫【テレマティクス保険とは?】自動車保険におけるテレマティクス保険の普及について解説!

【テレマティクス保険とは?】自動車保険におけるテレマティクス保険の普及について解説!

自動車保険
保険の自由化以降、自動車保険においては保障の細分化を基にした保険料の割引が行われてきましたが、最近では契約者の運転内容によって割引が提供される自動車保険が販売されています。

それが、「テレマティクス保険」です。

テレマティクス保険はあまり聞きなれない保険ですが、IoTを利用したこれまでの自動車保険とは全く異なる保険になっています。
(参考サイト:テレマティクス保険とは│チューリッヒ保険

IoTとは?

IoT(Internet of Things)とは、あらゆるモノがインターネットを通じて接続され、モニタリングやコントロールを可能にする仕組みのことです。
(参考サイト:IoTとは?(Internet of Things)│AWS

テレマティクスとは?どんな意味?

テレマティクスという言葉は、「テレコミュニケーション(信号の送受信による通信)」と「インフォマティクス(情報科学)」を組み合わせた造語です。

主にスマホや携帯電話などの移動体通信を利用したサービスに使われています。

自動車におけるテレマティクスについてはすでに、カーナビやドライブレコーダといったものに活用されています。

テレマティクス保険とはどんな保険?

テレマティクス保険はテレマティクスを利用して車の運転傾向や状況データを保険会社が収集し、それらの情報を基にして保険料が算出される仕組みになっています。

つまり、契約車の運転データによって事故の発生リスクが分析・評価され、その評価が直接保険料に反映されることから、保険料の公平性や透明性が得られます。

また、契約者も自身の運転内容によって保険料が左右されるため、より慎重な運転を心掛けるようになり、自動車事故の低減につながることも期待されています。

テレマティクス保険には2つのタイプがあります

テレマティクス保険では保険料の算出方式によって、「走行距離連動型(PAYD:Pay As You Drive)」と「運転行動連動型(PHYD:Pay How You Drive)」2つのタイプに分かれます。

走行距離連動型(PAYD)

走行距離連動型はその名の通り、車の走行距離をベースに保険料が算出されるタイプです。

今までも、年間走行距離が保険料の算出基準の一つとされてはいましたが、あくまでも契約者の自己申告であり、おざなり程度のものでしかありませんでした。

これがテレマティクスになると、正確な走行距離データが自動的に取得されるため、申告が必要なくなります。

運転行動連動型(PHYD)

テレマティクス保険では通常、運転行動連動型の方がメインになっており、車の運転傾向について通信機器等から様々なデータを取得して分析し、事故リスクのレベルを評価して保険料を算出します。

そして、安全運転の評価のレベルによって保険料が割引されます。

評価対象になるデータは主に、運転情報と運転行動情報になっています。

運転情報としては、運転頻度や運転時間、日時、距離、場所などがあり、運転行動情報は、最高速度や平均速度、加減速、ハンドリングやエンジン回転数などになっています。

なお、評価対象とするデータ項目については各保険会社ともほぼ共通ですが、具体的な保険料の算出基準は各社によってまちまちなため、一定というわけにはいきません。

テレマティクス保険のメリット

テレマティクス保険は契約者、保険会社それぞれにメリットがあります。

①契約者のメリット

契約者のメリットとしては、以下のことが挙げられます。

  • 安全運転を心がけていると、保険料が安くなります
  • 安全運転の励行により、事故が減少します
  • 事故発生時の対応が正確、迅速になります
運転行動連動タイプのテレマティクス保険では事故やトラブルが発生した際には、テレマティクスによるリアルタイムのデータ通信により確実な対応が期待できます。

例えば、事故現場の正確な位置や、事故直前の運転状況などがデータから判明できるため、事故における過失の程度を主張できます。

②保険会社のメリット

保険会社としてのメリットには以下があります。

  • 保険料に対する信頼性が増します
  • 事故の減少によって保険金の支払いが減少します
  • 顧客満足度の向上による新規顧客の増加が見込めます
  • 保険金詐欺の対策につながります
テレマティクス保険によって保険料を割り引ければ、保険料の高額になりがちな若年層の保険加入者など、新規顧客の開拓につながります。

さらに、運転状況のデータによって、偽装事故などの保険金詐欺の防止が図れます。

ちなみに、国としても交通事故の減少や、エコ運転による排出ガスの削減という効果を得られます。

テレマティクス保険のデメリット

テレマティクスによって位置情報や運転データ情報が送信されることから、プライバシーの問題が生じます。

また、データの送受信における通信料への対応が必要です。

テレマティクス保険の普及状況

海外ではテレマティクス保険が浸透してきており、アメリカやイギリス、イタリアでは20社以上の保険会社がテレマティクス保険を販売しています。

一方、日本では今までソニー損保しか扱っていませんでしたが、損保ジャパン日本興亜と、あいおいニッセイ同和損保も導入しています。

①ソニー損保・「やさしい運転キャッシュバック型」

運転行動連動タイプの保険で、無料で提供されるドライブカウンタ(車載機)を車内に設置し(車内の平なところに、両面テープで貼り付けるだけ)、急発進・急ブレーキのデータを取っています。

急加速・急減速の無い「やさしい運転」をしていると得点が高くなり、90点以上で保険料の20%がキャッシュバックされます。

ただ、ドライブカウンタ自体には通信機能がないため、ドライブカウンタの申告コードを保険会社へメールで送信します。

保険会社へ直接データが送信されるわけではないので、本来のテレマティクス保険とは異なりますが、ソニー損保は現在「Yahoo!カーナビ」との提携によるデータ通信の共同研究を行っています。

②損保ジャパン日本興亜・「テレマティクス保険」

損保ジャパン日本興亜はカーナビアプリ「ポータブルスマイリングロード」との提携によって、データ通信を伴うテレマティクス保険の目途が立ったことから、2017年に開始しています。

ソニー損保同様、運転診断結果に応じて自動車保険料が最大20%割引になります。

なお、スマホ用アプリを利用するため、ソニー損保と違って専用機器の設置が不要です。

テレマティクス保険は運転状態と保険料を連動させるものですが、いくらスピードを抑えたり、急発進を止めたりしても、信号無視やわき見運転をして事故を起こせば、元も子もありません。

また、テレマティクス保険は事故の責任を下げるためのものでもありません。

保険 コメントなし

コメント一覧

  1. このコメントは承認待ちです。

コメントする

コメント

※メールアドレスは公開されません。